完全趣味

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視点の違いについて

つい二週間前のこと、実家の近くの河川堤防が決壊して大量の土砂が付近の道路や住宅に流れ込むという災害がニュースなどで報道されていた。

現場は堤防の護岸工事中であり、土砂で川幅を狭めていたところで大雨により増水した上流からの許容量を超える水量が影響して決壊したとのこと。

 

ちょうど災害発生後、地元の友人から写真が届いた。

写真は堤防の上から撮影したものであり、堤防の崩壊した様子が俯瞰で確認できるようなアングルであった。

 

そして、報道を見たのは友人からの連絡があった後になり、そこでは堤防の下から見たアングルであった。

災害状況を映像で見た瞬間、どこで起きたのか?こんな場所が近所にあったのか?と考えていた自分がいた。

(恐らく、自分の馴染みがある場所を画面を通してみたことが無かったという意外性や真新しさが後押し?していたということがあるかもしれないが・・・)

 

堤防の上から見る場合は俯瞰して見ているので、災害場所と周辺環境との位置関係でどこで起きたことなのかを同定することが容易にできたが、災害場所から見た場合は、周りは土砂にまみれて目印がすぐさま見つからず災害場所を把握することに時間がかかった。堤防の下からという比較的に視覚が狭められた状態であることも周りとの位置関係の把握を困難にさせる要因であっただろう。

そもそも、その堤防周辺は小・中・高と通学路となっていてよく通る道であるので馴染み深い場所であるにも関わらず。

同じ状況を観察しているのに視線の違いにより知覚にこんなにも影響するのだということを実感した。

 

自分が実際に災害に遭った時を想定すると、目印となる場所を予め考えておいて状況を把握できればと思った。